SSブログ

名盤その44「Transistor Blast」 XTC [disk review]

1998年発売

   Transistor Blast:The best of the BBC sessions

CD4枚組のBOXセット。CD1、2がBBCでのスタジオ・セッション(1989頃までの)。CD3が1978年、初期のライブ(まだD.グレゴリーではなくB.アンドリュースの頃)。そしてCD4が秀逸の1980年の「Black Sea Live」。

正直4枚目のライブを聴くだけでも価値があるこのセット。この4枚目を中心に話を進めると、最もXTCとして脂ののっている時期のライブなのは間違いなく、海賊盤でもリリースされていたもので、今となっては恐らく2度と聴くことができないものである。Andy+Daveのギターで奏でる「This is pop」、「Living through another Cuba」~「Generals and Majors」とメドレーでつないだセンス、更には「Making plans for Nigel」で2本のギターが見事にリズムを絡み合わせた後、すぐに「Are you recieving me?」と唄って閉めるあたり、これをカッコいいと言わずに何をカッコいいと言おうか。これを聴くと改めてD.グレゴリーのギターがA.パートリッジのギターを刺激してたんだなぁ・・・って思えてしまう。

CD1~3についても多少書いておくと・・・

CD1、2はBBCでの音源を集めたものでいろんな時期のものが収録されている。もちろん1発取りのものだけではないのだろうけれど、スタジオだけでなくライブで我々の前で聴かせてくれ!って思いを強くさせるある意味、罪な代物。

CD3は「Making plans for Andy」という名で海賊盤として出回っていたもので、これもマニアな方なら聴いたことがあったハズ(私レベルのファンでもCD3,4はイケナイ盤を聴いていた)。特にこのライブは格段に音が良くなっている。「Radio's in motion」で始まるこのライブ、バリー・アンドリュースのKeyがかなり目立つ。初期の荒々しさと若さがスゴイ。仙人様たちが当時パンクの範疇で括られていたのが納得できなくもないライブ盤。


タグ:xtc
nice!(0)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 7

yubeshi

私もこれはディスク3,4(特に4)ばかり聴いていました。1,2を聴くとこんなに良い演奏しているのにライブやらないなんてどういう事?って思ってしまうので。でも、長い沈黙を破って発表されたので、当時は嬉しかったですね。
箱の中のカラフルなケースも可愛いですし♪
by yubeshi (2005-07-18 23:06) 

たんぷくおやぢ

yubeshiさん、こんばんは。
>1,2を聴くとこんなに良い演奏しているのにライブやらないなんてどういう事?
そう!これが一番問題です。
なーんでこんなにいい演奏してんのになんで演ってくれないの?ずるいじゃん!たまにはコンサートやってみようかなんて気になってくれませんかねぇ。
by たんぷくおやぢ (2005-07-19 22:39) 

たろ

こんばんは。
コメント失礼致します。

このライヴ・ボックスセットは、存在は知っていますが残念ながら購入していません。
アンディ・パートリッジさんが「ライヴは嫌いだ!」と公言していたので、好きじゃないのなら聴かなくてよいか…と勝手な判断でライヴ作品はアナログ・レコードのブートレグ1枚位しか持っていませんでした。
その後、4枚組のボックスセット『COAT OF MANY CUPBOARDS』(‘02年)に収録されていた数曲のライヴ・テイクを聴いて、‘XTCの皆さんがライヴをやらないのはファンに対して犯罪である!’との結論に僕は達しました。
国内盤の再発 等があれば、このライヴ・ボックスセットを僕も聴いてみたいですね。

それから、貴ブログ ‘名盤その46記事’のアルバム ポール・マッカトニー師&ウイングスの面々のアルバム『BAND ON THE RUN(バンド・オン・ザ・ラン)』ですが、恥ずかしながら僕は聴いた事がないのでコメントは出来ませんが、最近『ロックの名盤 1500』のシリーズで日本盤が発売されておりますね。
http://www.toshiba-emi.co.jp/st/special/rockyou/index_j.htm
すでにご存知かも知れませんが、よかったら参考に御覧下さい。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
by たろ (2005-07-27 23:20) 

たんぷくおやぢ

たろさん、こんばんは。
>‘XTCの皆さんがライヴをやらないのはファンに対して犯罪である!’との結>論に僕は達しました。
そうです。サッカーのサポーターなら暴動起こしてます、きっと^^。

>『ロックの名盤 1500』
おぉ!第一弾の中に仙人さまたちの「Black Sea」も入ってますね!
たろさんも、今更などとは思わず「Band on the run」を聴いてみてください、是非!いいですよ。
by たんぷくおやぢ (2005-07-27 23:50) 

たろ

こんばんは。
コメントのお返事、ありがとうございました。
度々すみません。再コメントを失礼致します。

アルバム『BAND ON THE RUN(バンド・オン・ザ・ラン)』のお勧めをありがとうございます。
名盤の誉れ高いこの作品は聴く機会がなく、一度 聴いてみたいと思っていましたので近々聴いてみたいと思います。
僕は、ビートルズの皆様のアルバムは、中期から後期までは聴いておりますが、ポール・マッカートニー師に限らず、ソロになった皆さん作品は余り聴いておりません。
貴ブログ ‘名盤その47’で取り上げていらっしゃる ジョージ・ハリスン師のアルバム「CLOUD NINE(クラウド・ナイン)」も発売当初 ビートルズ大ファンの友人からアナログ・レコードを借りてカセットにコピーをして愛聴していましたが、シングル曲「セット・オン・ユー」の題名位しか覚えておりませんでした…。
ジョン・レノン氏の作品を含めて一度じっくりと聴いてみたいと思っています。

それから、『ロックの名盤 1500』のシリーズですが、中々興味深い作品が多いですね。
何故か今まで名前だけ知っていて聴いていなかった ジェリー・フィッシュの皆さんの作品は、この間CD屋さんで試聴をしてみて気に入ってしまいました。
XTCの皆さんの作品では、僕は『スカイラーキング』は対訳がない安い日本盤を所有しているので、歌詞を見てみたい理由もあり今回買い換えようかなと思っています。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
by たろ (2005-07-28 01:18) 

たんぷくおやぢ

たろさん、こんばんは。
『ロックの名盤 1500』には入ってないですが、Jellyfishは「Belly Button」もお勧めです。再発盤で6曲のライブが入ってるやつがあります。「Jet」「Let 'em in」に「No matter what」などのライブが収録されていますよ。
by たんぷくおやぢ (2005-07-28 22:54) 

たろ

こんばんは。
コメントのお返事、ありがとうございました。
再々コメントを失礼致します。
『ロックの名盤 1500』のシリーズですが、ジェリー・フィッシュの皆さんのアルバム『ベリーバトゥン(BELLY BUTTON)』(ライヴ6曲のボーナス・トラック付き)はラインナップに入っていますね。
何度も恐縮です。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
by たろ (2005-07-29 01:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。