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名盤その39「Oranges & lemons」 XTC [disk review]

1989年発売

久々にぶちきれたXTCワールドが心地よく展開された1枚

誰がどう見てもBeatlesの「Oldies」を意識したジャケットから展開された音は久々に内ではなく外に向かって破裂している。多分Viginサイドからのプレッシャーが相当あったんだろうなぁ・・・もっと売れるのを作れと。(作ろうと思えば何時だってこんなの作れるんだぜ)とA.パートリッジが思ったかどうかは判らないが、ヒットチャートを駆け上っても不思議でない作品が珍しく並んでいる(実際にはいつもの通り駆け上らなかったが・・・カレッジ・チャートっていうのでは多少受けてたかも)。

例えばメロディラインとベースのリフが素晴らしい「The mayor of simpleton」。
例えば珍しく清々しい「King for a day」
例えばXTC版「All you need is love」ともいえる「The loving」
例えばこんな曲を作るのは朝飯前だと「Merely a man」
ある意味このアルバムはそれまでの彼らの「雰囲気」がちょいと変わった作品になっているがXTCであることには何の変わりもない。決して彼らの最高傑作ではないけれど名作である。

写真は・・・
(右)  LP(2枚組)Virgin V2581
(左上)CD Virgin Japan VJD-32114
(左下)CD(3枚組) Virgin CDVT2581 
ね、Oldiesのジャケットを思い出すでしょ。


タグ:xtc
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yubeshi

あら、たった今XTCの記事をアップしたところですよ。
BIG EXPRESSからTBしたのですが、こっちからのTBに変更しておきます。
やっぱりお持ちでしたね。シングル3枚組の箱。今更ながら当時購入しておけば良かったと思っています。
これは私にとってはXTC初体験の作品だったので、凄く思い入れがあります。
by yubeshi (2005-07-02 23:46) 

たんぷくおやぢ

yubeshiさん、こんばんはでした。
3枚組のCDですが、予約して高田馬場の輸入盤屋さんから通販で買ったような。ワクワクして包みを開けたらアレでした。ちょっとがっかりした思いがあります。この辺まではアルバム以外もこまめに集めていていたんでKing for a day の変形CDシングルの方がオォーっと思いましたね。
by たんぷくおやぢ (2005-07-03 00:16) 

たろ

こんにちは。
コメント、失礼致します。

この作品は、変名プロジェクト‘THE DUKES OF STRATOSPHEAR’での活動を含めて、ここ何作かの一枚完結のアルバム製作のノウハウを投入しながらもポップな形に作り上げた良い作品だと思います。
前作『SKYLARKING』の音作りの反動と米国を中心に前作品が今までより多くの人達の受け入れられた事がメンバー皆さんの気持ちを外向きにさせ、きらびやかで色彩豊かなこの作品を生んだ原因の様です。
そして、米国 西海岸での長期録音、若いポール・フォック氏を製作に起用した点も大きいですね。

僕の特に好きな曲は、曲途中で違うメロディーの入るマジカルな 3曲目「King For A Day(キング・フォー・ア・デイ)」、美しい曲ながら歌詞は辛辣なコリン・ムールディングさんの傑作曲 10曲目「Cynical Days(シニカル・デイズ)」、不思議なリズム・パターンとこの曲に限りませんがバック・コーラスを含めてアンディ・パートリッジさんの歌唱の完成形を見る 11曲目「Across This Antheap(スケアクロウ・ピープル)」、メロディーとコーラスが深い 14曲目「Miniature Sun(ミニチュア・サン)」、この作品のハイライト曲でA.パートリッジさんの多重コーラスと曲後半のパット・マステロッタさんのドラムスが素晴らしい 15曲目「Chalkhills And Children(チョークヒルズ・アンド・チルドレン)」です。

また、遊びに来させて頂きます。
ではまた。
by たろ (2005-07-03 12:33) 

たんぷくおやぢ

たろさん、こんばんは。
たろさんXTC詳しいですねぇ・・・^^。

正直言いますと私はこのdiskreviewの名盤その**で「Nonsuch」以降は恐らく取り上げないと思います。それはなぜかと言いますと「Chalkhills and children」から全て始まったのかな?って気がしてます。この曲、たろさんがおっしゃられるとおり素晴らしい美しい曲です。ですが私は不満なんですよね。アルバムの最後を飾るのは「Complicated game」であり「Travels in Nihilon」であり「Funk pop a roll」のような曲であるべきだと、それが私の好きなXTCなんです(身勝手な意見ですが・・・)。これ以降仙人さま達は箱庭の中で遊びだしてしまい現在に至っています(「The ballad of Peter Pampkin head」でチョット戻ったかなとも思ったんですが・・・)。
もっとも、O&L以降のアルバムも良いんですけど私が求める仙人さま達の本当の姿ではないんです、BGMになっちゃって・・・
Terry Chambersのドラムが懐かしい・・・。
by たんぷくおやぢ (2005-07-03 21:57) 

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